中国人大学生の作文「日本語を学んで」の推敲例
副詞・呼応表現 動詞の活用
(疑問節)
1.自分の考えを他人に伝えるとき、どうすればいい、まだよく分からない。
どうすればいいか
2.唐の時代に中国と日本はどのように交流しましたか?私は知りたい。
どのように交流したか知りたい
疑問節は使うのがなかなか難しいが、もっと使って作文してほしい。
60人の作文を見て、1つ2つあるくらい。
1.「か」が抜けやすい。
「どうすればいいかまだよく……」と読点を打たなくてもいいのだが、
ひらがなが続くと読みにくいので、打ったほうがいいと考える。
2.は疑問節を使うとよい。
い形容詞 大きいだ 大きいである 大きくないだ なりたいだ なりたいである
- 日本語は面白いだ。面白い
- 彼女のような立派な人になりたいだ。なりたい
- もっと日本語が上手になりたいである。なりたい
- もっと多くの中国人に日本の魅力を紹介したいだ。紹介したい
- いつか日本へ行ってみたいだ。行ってみたい
2年生の学年末でこの間違いはかなり少なくなったが、まだなくならない。
表記
- アニメや映画、漫画や本の題名:「 」ではなく、『 』を使う。
- 横書きは原則として、一二三……(漢数字)ではなく、123……(アラビア数字)を使う。
2年生の始めのほうで勉強したことで、
もう大丈夫だと思って書く前に注意しなかったが、散見されるようになった。
中国語でも「七時ニ十分」などとは書かないと思うのだが、、
そういう表記をする学生が結構多い。
ただ数字の表記は意外に難しい。
英語でも「1」と書くか「one」と書くかという問題がある。
10以下の数字は「one」などと書き下すと教わったが、
それほど守られているようにも思えない。
文章の中の数字を、洋数字で書くか漢数字で書くか。「他の数字に置き換えにくいものは漢字」と覚えておくといいのですが、使い分けはなかなか複雑です。動画で解説→ https://t.co/WfruqAlrH8 pic.twitter.com/8dgIywIqh5
— 毎日新聞 校閲センター (@mainichi_kotoba) 2017年1月7日