joiedelamerbleue’s blog

日本語を教えていて思ったことのメモ

中国人大学生の作文「学校の紹介」の推敲例

  • 満開の桜が道の両側に立てているその桜近年移植した品種だそうだ。

立っている その桜

 

自動詞と他動詞の使い分け。

さらにテ形にしなければならないので難易度が高い。

 

新情報・旧情報の「が」「は」と呼ばれるもの。

桃太郎は学生には馴染みがなく、例として出すのを憚られていたが、

今後はこの文例を使おうと思う。

 

作文自体は風景が目に浮かんで、とてもいい内容だと思う。

よくこんな文を書けるなと感心する。

 

 

  • 地球村の各部屋は各国の文化をテーマとして飾る。 

飾ってある 飾られている

「~してある」と「~している」、受身形の練習として最適。

「~として」を使っているところもよい。

 

  • 水着とスリッパを持たないなら、プールに入ることは許さない

持っていなかったら 許されない

「~している」・「~ない」(否定形)・「たら」への接続、があるので難易度が高い。

「たら」は、前の動詞や形容詞を過去形にしなければならず、

学生は比較的接続が簡単な「なら」を使う傾向がある。

しかし、条件文で「なら」を使うと違和感が出ることがある。

例えば、「成績が悪いなら、奨学金をもらえない」など。

「なら」は前が名詞の場合と、勧める場合に使えばいいと指導している。

  • 学生なら、20元でプールに入れる。
  • 海を見るなら、金沙灘がお勧めです。

など。

 

「入ることは許されない」は状況不可能なので、

「入れない」という可能動詞を使ってもよく、いい作文の練習になる。

 

  • 泳げないなら、水泳のコーチが泳ぐ方を教えてくれる。

泳げなかったら 泳

接続の形も覚えなければならないので、学生たちは大変。